宇部商工会議所とは
会頭メッセージ
基本方針:ポストコロナに向けた活力に満ちた宇部の実現
本年5月8日に新型コロナウイルスの感染症法上の分類が「2類相当」から季節性インフルエンザと同じ「5類」に引き下げる方針が決定し、ようやくポストコロナに向け経済がダイナミックに動き出そうとしています。
しかしながら、2020年1月に国内で新型コロナウイルスの感染者が確認されてから3年余、当市経済を下支えしている中小企業殊に小規模事業者は新型コロナウイルスの影響により甚大な経営ダメージを受けました。加えて、2022年2月のロシアのウクライナ侵攻に端を発したエネルギー高・原材料高騰、本年10月から開始されるインボイス導入に係る対策など小規模事業者を取り巻く経営環境はポストコロナ後も引き続き厳しい状況が続くことが予想されます。
このような中、コロナ禍で停滞した当市経済の立て直しと地域に賑いと活力を取り戻すために、現在、宇部市が推進している「第五次宇部市総合計画前期実行計画」や「宇部市産業振興計画」の実現に向けて、当所の総力を挙げて協力していきたいと思っています。
具体的には、「産学官連携による共創への取り組み」、「成長産業の創出と魅力的な働く場の確保」、「多様な人材の確保・育成と職場環境づくり」などのテーマについて宇部市等と密に連携しながら推進していきます。
同時にエネルギーや原材料の高騰をはじめとする外部経営環境の脅威に対応できないでいる市内小規模事業者が行う新しい取り組み(事業再構築など)に対して、「伴走型支援による事業継続力の強化」を図って参ります。
また、昨年11月には当市中心市街地の歩道と側道を有効活用する目的で試験的に実施されたイベント「TOKIWAIKOT」も2年連続で開催され盛況裡に終えることができ、普段中心市街地を歩かない学生や若年夫婦が中心市街地の魅力を再発見する契機となりつつあります。引き続き、「にぎわい宇部(まちづくり会社)」や山口大学をはじめとする学術機関、宇部市と連携しながら、「まちの活性化と魅力づくり」に取り組んで参りたいと思います。
最後に、当所は令和6年1月17日に創立90周年の節目を迎えます。「創立90周年会員大会」を盛大に実施させていただくと共に、これまで当所を支えていただいた会員の皆様に感謝し、会員の皆様にとって一層満足度の高いサービスを提供できる第一歩を踏み出せるように「会員組織力の強化」、「会議所財政基盤の強化」、「会議所組織の生産性向上」、「会員の多様なニーズに応えられる会員サービスメニューの充実」に取り組んで参ります。
第16代会頭 杉下秀幸